院長あいさつ
千葉動物医療センター
院長 長尾壮七
(日本大学名誉教授)
皆さんは「病院は病気になった時だけ行くところ」だと思っていませんか?もしそうだと思っているのであれば、大変残念なことです。病院とは、治療医療に加え、予防医療を行う機関でもあります。
動物が病気になるにはいろいろな原因がありますが、飼育管理の考え違いが意外と多いという悲しいデータがあります。体に良くない食べ物、習性に合わない生活や、予防が可能だったのに病気にさせてしまったり・・・。正しい育て方を知っていれば病気にさせずに済んだ、という症例がいっぱいあるのです。
私達は病気予防も大切な医療と考えています。是非定期的に動物病院を訪ねて下さい。
定期的健康診断を受け正常値を知っておく事は、病気をした時に大変役立ちますし、食事の事、お手入れの事、しつけの事など病気以外の事も、気軽に医療スタッフに相談をして下さい。その為にもお住まいのお近くに「かかりつけ医」を持つ事で、いつでも身近に利用でき、ワクチンなど日常の診療や簡単な手術、そして情報提供の場にもなります。しかし、いざ深刻な状況や精密検査が必要な時、先進医療が受けられる二次診療病院を利用する、つまり「かかりつけ病院」と「先進医療が受けられる二次診療病院」この二つの病院を持つ事が上手な病院の利用法として推奨します。
著書:死という言葉への反応(PDF149KB)→こちら